「赤い雨を降らせよ」






あの人にそっくりな鬼が居ると。

苦悩と不安と狂気を抱きかかえ。
真っ白とした心にしがみついた。


あの人にそっくりな鬼が居ると。

あの人は言いました。



「赤い雨を降らせよ」



私はあなたと居ます。私は判断しかねます。
鬼は奪うものですか?それとも与えるものですか?

おかしな事に迷いばかりがあるのです。
思わず問いを繰り返してしまうのです。

「あなたは鬼ですか?」


その度に困ったように見せる顔は何処か寂しそうです。
その度に胸が痛くひどく響きます。
解は見出せていません。



今日もまた雨は降らずに過ぎていきました。











2007.12.01